ヒトになる 人間になる
正木健雄先生
10年ほど前になるだろうか
正木先生にお会いしたのは…
夏も終わりの頃
もうすでに75歳を越えておられたにも関わらず
東京から長野で行われた
研究会にお越しになられ
お話をしてくださいました
小柄だけれども
背中がピンと伸びていて
からだのしっかりと整った先生のお姿が
うつくしいなと思いながら
お話をうかがったことを
思い出しました
満天の星空の下で
バーベキューをしながら
お隣に腰をかけ
いろんなことをお伺いしていたのですが
その時に
あなたのお子さんは
子どもらしく育っているね
あちこち走り回ったり
大人を困らせたり
たくさんしているでしょ
でも
あなたは必要以上に怒らないでしょう
それがいいんだよ
とても静かに
淡々と
つれていった我が子たちを
見ながら話してくださいました
みんなね
興奮の強さが発達するのが
とても遅いんだよ
それが氣になっているよ
いい子ちゃんが多くなってる
親御さんが必要以上に行動を抑制するの
静かにしなさいとか
ちゃんと座っててとかね
親御さんが
からだごとじゃれ合うってこと
しなくなってるでしょ
乳幼児期に
たっぷり興奮状態にさせていないんだよね
頭を使う前に
子どもとからだごとぶつかり合わなきゃ
前頭葉の土台が発達しないからね
みんなね
お利口なんだな
でも
それが危険
それは
小学生の終わり頃や中学生になると
いきなりキレることになるんだな
あなたが
この先、からだのことについて
教えたりする時に
まずは我が子のからだを
しっかりと育てられるようにしていくといいね
きっと
後からそれがどういうことだったのか
よくわかるから
そして
その時にいただいた本が
これでした
今日
ふと目にした子どもたちのからだのおかしさの記事
あの星空の下で
お話をしたことを思い出して
この本を改めて取り出して読んでいました
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